腰痛、肩こり、打撲 症状からの湿布選び

お客様からの相談で、最も多いのが「肩こりや腰痛があるので湿布が欲しい」という内容です。ずっと腰が痛い、ひどくぶつけて青タンが出来ている、悩みは様々です。

飲み薬に比べて「貼るだけ」という湿布は、同じ医薬品でもハードルが低く感じるのかもしれませんが、使い方によっては副作用などの危険も。
湿布をはじめとする、外用鎮痛消炎剤についてまとめてみました。

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湿布に含まれる成分

湿布をはじめとする外用鎮痛消炎剤には、成分によって第一世代第二世代があります。湿布にまで世代があるのか!としみじみしますが、簡単に説明しますと、第一世代は昔ながらの湿布で、血流改善などの効果がある穏やかなタイプです。第二世代は、解熱鎮痛成分、つまり痛み止めが入った湿布となります。

第一世代の湿布は、消炎剤の「サリチル酸メチル」や冷感刺激成分「メントール」等が配合されています。貼るとスースーして、いわゆる「湿布らしい匂い」に包まれ、湿布を貼ったった!という気持ちになります。ちなみにサリチル酸でも、「サリチル酸グリコール」が入った湿布は匂いがマイルドです。

サリチル酸メチル…サロンパス アンメルツヨコヨコ
サリチル酸グリコール…のびのびサロンシップ サロンパス30

などが代表的な商品です。
使用にあたり年齢制限も無いので、お子様の打ち身などにも安心して使えます。匂いの強弱の他、敏感肌向けの商品もあり状況に応じて選べます。

第二世代の解熱鎮痛成分については、飲み薬にも配合される非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)と言われるものになります。効き目は強いですが、基本的に15歳以上のみ使用、喘息の人は使えないなど、制約も出てきます。


2020年2月現在、登録販売者在籍店舗で販売可能な湿布(第2類医薬品)の中で最も新しい成分が「ボルタレンEX」「フェイタスZ」などに配合される「ジクロフェナクナトリウム」となります。鎮痛効果の高さに加えて持続力の長さも特徴で、一度貼れば一日持ちます。貼って4時間経てば、成分が浸透し、剥がしてもその後一日効き目が続くとも言われます。

他には「フェイタス5.0」等に配合されている「フェルビナク」「バンテリン」シリーズに配合されている「インドメタシン」なども第二世代に分類されます。

ジクロフェナクナトリウム…フェイタスZ ボルタレンEX
フェルビナク…フェイタス5.0 フェイタスシップ
インドメタシン…バンテリンコーワ サロンパスEX

成分の新しさで言うと ジクロフェナクナトリウム>フェルビナク>インドメタシン となり、痛みへの効き目もこれに準拠するとは言われますが、成分的に合う合わないはあります。インドメタシンは筋肉痛に向いているというのは聞きますね。

パップ剤とプラスター剤

成分以外にも、貼付剤のタイプにも種類があります。厚みがあって水分を多く含み、貼るとひんやりする「パップ剤」と、薄く、貼って動いても剥がれにくい「プラスター剤」です。

パップ剤は水分があり、冷やす効果が強いので、患部に炎症があり熱を持っている時に効果的です。剥がれやすさはありますが、肌にも優しいです。

プラスター剤はぴったり貼りつくので、どこに貼っても「気付いたら剥がれてダンゴになってた」という事はありません。逆に、剥がす時に皮膚を傷付けたり、体毛を巻き込んで「イテテ」となるので、毛深い方はご注意下さい。

余談ですが、湿布業界で世界的にトップシェアを誇るのが「久光製薬」で、病院で出される湿布「モーラステープ」の製造でもよく知られています。お店でもお年寄りに「モーラステープないの?」とよく聞かれます。無いよ。

久光製薬の湿布は、基材などのノウハウが蓄積されているためか、「成分の浸透の良さ、剥がす時にも痛みが少ない」というのは実感しました。腰痛が出た時に、自社PB(プライベートブランド)のプラスター剤とフェイタスを両方使ったんですが、PB品は剥がす時も痛いし、あまり痛みが引かないしで、差を感じてしまいました(配合成分、量ともに同じ)。

冷感湿布と温感湿布


湿布売り場には、妙に赤い情熱的な売り場がある事にお気付きかと思います。そこに並んでいるのが「温感湿布」です。「温湿布」ではなくて「温『感』湿布」なのがポイント。

こちらは、トウガラシのカプサイシンなどの刺激成分が含まれており、それらがピリピリした刺激を生みます。それにより血行を促進し痛みを緩和するという仕組みです。

打撲したばかりなど、患部が熱を持っており冷やしたい場合には冷感湿布慢性的な痛みやお風呂に入ると気持ちよくなる痛みには温感湿布、といった使い分けになります。

この温感湿布、お風呂には注意する必要があり、剥がしてすぐお風呂に入ると貼っていた部分がヒリヒリ痛くなる事があります。また、出てすぐに貼るのも血行が良くなりすぎるので、貼ったり剥がしたりは、お風呂の前後で時間をおいて下さい。

塗って使う痛み止め


痛みに対する効き目が良いのは貼付剤ですが、肌が敏感な方や、かぶれを起こしやすい方には「塗るタイプ」の選択肢もあります。よくお客様に聞かれる商品代表「アンメルツ」などもこの仲間ですね。

こちらの塗るタイプも、配合成分によって第一世代と第二世代に分かれてます。痛みが強い時には、「フェイタス」や「バンテリン」など痛み止めが入った物も選べます。

第一世代…フェイタス ボルタレン アンメルツゴールドEX ゼノールエクサム
第二世代…アンメルツヨコヨコ ゼノールチックE

液がサラリとしたローションタイプは、塗ってすぐに服を着る時などにおすすめです。クリームタイプは、マッサージと併用すると、マッサージクリームにもなり使いやすいです。

塗るタイプで効果が長く続くのはジェルやチックで、成分が長くとどまります。多少ベタつくので、その状況に応じて使い分けると良いと思います。

症状からの湿布選び


別に回し者ではないのですが、分かりやすいので、久光製薬の具体的な商品名を元にフローチャートにしてみました。「痛みが強いか」「腫れてるかどうか」「年齢」などを基準に選ぶと良いと思います。

打ち身や捻挫などには大活躍の湿布ですが、長期間続く慢性的な痛みに対して、常用的に貼るというのはおすすめできません。第二世代の湿布の説明書には「二週間以上続けて貼らないで下さい」とあります。あくまで「痛みが強い時」の使用にとどめ、続く痛みの根本的な治療へ取り組む事が重要です。

とは言え、それが一番難しいところではありますね。お年寄りによく湿布の事を聞かれるんですが、「病院で貰っている湿布が効かない」と言われます。病院で貰ってる湿布が効かないと、ドラッグストアの湿布も効かんとです…。

腫れがあり熱を持っている時には水分の多いパップ剤
痛みが強い時には痛み止めの入った第二世代
温感湿布はお風呂に注意
長期間貼り続けるより根本的な治療を

文中に「プラスター剤は剥がれにくい」と書きましたが、たまに店内売り場に使用済みのプラスター剤が落ちてる事があります。自然に脱落したのか、誰かが「オラー!」と剥がして投げ捨てたのかが気になるところです。

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