アミノ酸系、ノンシリコン 地肌に優しい低刺激のシャンプー選び

ドラッグストアでかなりの面積を占めるのがヘアケア用品。特にシャンプーやコンディショナーの売り場は品物も多く入れ替わりも激しい場所です。

髪の仕上がりは勿論、先々の事を考えると、髪にも地肌にも優しいものが良い、とは何となく思っていても、どれを選べばいいのかわからない、そんな方は多いのではないでしょうか。シャンプーの洗浄成分や、ドラッグストアで選ぶ際のポイントについてまとめてみました。

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低刺激シャンプーを使うメリット

低刺激なシャンプーを使うというのは、長い目で見ると髪や頭皮を守る事に繋がります。現在「抜け毛」「地肌の荒れ」などのトラブルがある方は勿論、「将来薄毛になるかも」などの心配があるなら、刺激の少ないシャンプーに切り替えるのは良い選択です。

低刺激のシャンプーを使った10年後と、当たりのきついシャンプーを使った10年後、実際に同一人物で比較はできませんが、細かいダメージの蓄積は頭皮や毛根への影響も大です。ハゲサラブレッド家系の母も、ずっと同じサロン系アミノ酸シャンプー(ナカノ)を使っていますが、フサフサのツヤツヤです。

髪の毛や頭皮を良い状態に保つために、ヘアケア用品をどう選ぶかは重要です。

シャンプーの洗浄成分

シャンプーとコンディショナー、地肌への影響が大きいのはシャンプーです。コンディショナーは地肌ではなく髪につけるためです(地肌に擦りこんでたらやめましょう)。シャンプーの中で大きな割合を占めるのが洗浄成分で、他は補助的役割にあたるため、洗浄成分=シャンプーの質、と考えられます。

全成分表示が義務付けられているので、配合されている成分は商品パッケージを見る事で確認できます。先に書いてある成分ほど、配合割合が多くなっています。それぞれ特徴が異なります。

アミノ酸系

よく聞くようになった「アミノ酸系シャンプー」。髪の毛=たんぱく質ですが、アミノ酸が集まったものがたんぱく質なので、髪の毛との相性も良く地肌にも優しい洗浄成分になります。

さらに細かく名前で細分化すると下記の通りです。全部覚えるようなものでもないので、「栄養ドリンクやプロテインぽい」「シルク」「コラーゲン」「ベタベタ系」とイメージすると良いかもしれません。

・グルタミン酸系
低刺激で保湿性の高い洗浄成分です。泡立ちや洗浄力は穏やか。さっぱりというよりしっとりさせたい人、硬い髪の人、髪をまとまらせたい人向き。
ココイルグルタミン酸Na ラウロイルグルタミン酸Na など
・アラニン系
しっとりした仕上がりの多いアミノ酸系洗浄成分の中では、泡立ち良好のすっきり系。仕上がりも軽めです。成分名にはそのまま「アラニン」とつきます。
ラウロイルメチルアラニンNa ココイルメチルアラニンNa など
・ベタイン系
肌と髪に優しい洗浄成分で、髪を柔らかくするコンディショニング効果も高いので、リンスレスタイプのシャンプーにもよく配合されています。単体だと洗浄力や泡立ちが穏やかなので、洗浄力の高い成分と合わせて配合される事も多いです。
コカミドプロピルベタイン ココアンホ酢酸Na など
・タウリン系
含流アミノ酸の一種で、低刺激で安全性も高い成分です。泡立ちは控えめながらきめ細かく、仕上がりはサラサラ系。語尾にそのまま「タウリン」とつくとこちらの成分です。
ココイルメチルタウリンNa ラウロイルメチルタウリンNa など
・PPT(たんぱく質)系
アミノ酸が複数結合して集まった状態のもので、シルクやコラーゲンなどから出来ています。刺激も少なく、髪の補修効果も高い高価な成分です。カラーケアにも。名前には「シルク」「コラーゲン」などがついています。
ココイル加水分解コラーゲンK ラウロイルシルクアミノ酸Na など
高級アルコール系

いわゆる「石油系界面活性剤」です。泡立ちが良く安価なので、ドラッグストアなどで売られている市販のシャンプーではよく配合されています。刺激の強さや脱脂力の強さなどから、使用を避けた方が良いとも言われています。
ラウレス硫酸Na オレフィン(C14-16)スルホン酸Na など

石鹸系

液体、固形ともに「石けんシャンプー」は「アルカリ性石鹸洗浄剤」で、さっぱり感と泡切れの良さが特徴です。それとは別に「酸性石鹸洗浄剤」というものもあります。基本的に石鹸はアルカリ性ですが、それを弱酸性に改良し、マイルドにしたものです。
アルカリ性石鹸系…カリ石けん素地
酸性石鹸系…ラウレスー4カルボン酸Na ラウレスー4酢酸Na など

ノニオン系

非イオン界面活性剤で、水質や汚れなどに影響されずに働くため、メインというよりは、低刺激系シャンプーの泡立ちや安定感を増すための補助役として配合される成分です。
グリセリン脂肪酸エステル デシルグルコシド コカミドDEA など

刺激の強い「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」

この二つについては、かなり前から「刺激が強いので避けた方が良い成分」として挙げられていますので、ご存知の方も多いと思います。特に刺激が強いとされる「ラウリル硫酸Na」に関しては、配合されている製品もほとんど無くなってきました。

「ラウリル硫酸Na」の分子量を大きくしたものが「ラウレス硫酸Na」で、多少刺激が抑えられているとは言っても、刺激が強めなのは間違いありません。「サルフェートフリー」と書かれているシャンプーを見かける事があるかと思いますが、「硫酸系化合物を含まない」という意味で、上記二成分の他、「ラウレス硫酸TEA」「ラウレスー2硫酸アンモニウム」なども該当します。

最近増えてきた「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」配合シャンプー

では今はどんな成分が主流になってきたか?というと、売り場であれこれボトルをひっくり返して見ている際に、よく目にするのが「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」配合のシャンプーです。ドラッグストアでもやや高価格帯(1,500円前後)のシャンプーにもよく配合されています。

こちらも皮膚刺激や洗浄力が高めな成分で、「ラウレスなんたらやラウリルなんたらが入ってない」と手に取っても、多少マシでも結局のところあまり肌に優しくはないシャンプー、という結果になってしまいます。

ノンシリコンシャンプーについて

「シリコン=地肌に良くない」というイメージが広まったせいか、最近は安価なシャンプーまで「ノンシリコンシャンプー」が主流になり、パッケージに目立つように表示されています。そもそも、シャンプーはノンシリコンでも、コンディショナーやトリートメントの方にシリコンが入っている事はよくあります。

シリコンは、ファンデーションをはじめ、肌につけるメイク用品にも大抵入ってます。スキンケア用のクリームなどにもこれまたよく入ってます。化粧品の持ちや肌への伸びを良くするためで、難点としては「落としにくくなる」ため、クレンジングに手がかかるようにはなりますが、シリコン自体が肌に大きな悪影響を与えるものでもありません。

シリコンは悪者、というわけでもないのです。ダメージの保護効果はもちろん、髪の静電気を防いだり、もつれや絡みを軽減して髪へのダメージを防ぐ役割もあります。

ヘアケア用品に入っているデメリットとして、パーマがかかりにくくなる事や、カラーが入りにくくなる点が”多少”あるかもしれませんが、劇的に違うかと言うと考えにくいです。毛穴に詰まったりなどもありませんので、シャンプー選びはシリコンの有無よりも、洗浄成分による刺激の方が髪や頭皮への影響は大きいです。

実際に成分を見てみる

では、実際に販売されているシャンプーのパッケージで成分を確認してみます。

「ちふれ」の「アミノシャンプー」です。「ちふれ」は、成分内容のみならず、配合割合や配合目的まで表示してある貴重なメーカーです。

洗浄成分は、
・ラウロイルメチルアラニンNa
・コカミドプロピルベタイン
・ラウロイル加水分解シルクNa
の三種類です。
程良い泡立ちと洗浄力の「ラウロイルメチルアラニンNa」に、しっとりさとコンディショニング効果のある「コカミドプロピルベタイン」そこに毛髪補修効果の高い「ラウロイル加水分解シルクNa」という配合内容です。

次に、「クラシエ」「ディアボーテ HIMAWARI」から「リッチ&リペア」ラインです。ドラッグストアでも買える手頃なアミノ酸系シャンプーとして人気があります。

成分名を見てみると「ココイルメチルタウリンNa」できめ細やかな泡立ち、「パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン」で髪をしっとりさせるけどちょっと仕上がりが重いところを「ココイルグルタミン酸TEA」で泡立ちとすっきり感アップ、「ラルロイルサルコシンTEA」で洗浄力アップとダメージケアかな?といった推測ができます。

しかし、これらはあくまで推測であって、低刺激かどうかの判断くらいはできますが、一番肝心な「自分の髪と地肌に合うかどうか」は使ってみないと解りません。

刺激の少ない成分=自分の髪に合うとは限らない

実際、私も「これは低刺激で素晴らしい配合内容だ!」と思って使い始めたシャンプーが、一か月くらいして頭が痒くなってきてしまい、どうにもこうにも使用を中止した…などという経験は何度もあります。髪の仕上がりがイマイチなのはまだ我慢できますが、湿疹やかさぶたが出ると厳しいです。

刺激や脱脂力が強いと言われている成分でも、他の成分との組み合わせで「すっきり洗えて仕上がりしっとり」のバランスの良いシャンプーになる事も勿論ありますので、「この成分が配合されているから悪いシャンプー!」と言えるものでもありません。

市販のシャンプーからサロン系シャンプー、石けんシャンプー(固形含む)、ハーブシャンプー、泥洗髪、相当な数を試してきましたが、結局のところ「人による」と思います。「おすすめはどれですか」と聞かれると「刺激が少ないのはこれです」という言い方はできるんですが、「これがあなたにバッチリです!」とはなかなか言い切れないところです。

「自分が使って気に入った」となると、前述の「HIMAWARI」は仕上がり、洗い心地共に好きです。継続して使っても痒みが出ませんでした。サロン系だと「コタ」の「アイケア」シリーズも、香り、洗い上がり共に好きでした。石けんシャンプーは、髪を染めるようになってからはヘアカラーとの相性が良くなかったのでやめましたが、使っていて気持ち良かったです。

ドラッグストアで低刺激シャンプーを選ぶヒント

「一番最初の洗浄成分にラウリル硫酸、ラウレス硫酸とオレフィンスルホン酸が入ってなくて、グルタミンやアラニン、栄養ドリンクぽかったり、シルクやコラーゲンがついた成分が入っているシャンプー」といった感じでしょうか。

ここで本来ならば「これがおすすめです!」と推したいところですが、ドラッグストアのシャンプーの入れ替わりというのはとてつもなく激しく、消えては発売され消えては発売されるので、「20〇年のドラッグストアおすすめ低刺激シャンプー」といった感じで別枠で記事にしようかなと思っています。

一年経つと棚の内容が大きく変わってしまうんですよね。ラックスやパンテーンなどの定番系でも、リニューアルがちょこちょこあります。

・髪や頭皮をいたわるならアミノ酸系洗浄成分が配合されたシャンプー
・大事なのはバランスで、成分がシャンプーの良し悪しには直結しない
・自分の髪と肌に合うのが結局のところ良いシャンプー
先日、お客様に「最近はシャンプーとか全部ボトルで、普通サイズのシャンプーが無いよね」と言われて「そういえば確かに!」と思いました。

昔は、レギュラーサイズとボトルサイズがありました。今あるとしたら「メリット」くらいでしょうか。トライアルパウチで一度使うだけだと、使用感はともかく自分に合うかどうかまでは判断しにくいです。

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